インパクトドライバーはマキタとハイコーキどっち?公式比較

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インパクトドライバーを選ぶとき、マキタとHiKOKI(ハイコーキ)はどちらも候補に入りやすいメーカーです。ところが最大締付けトルクだけを見ても、測定条件の示し方が揃っていないため、数字の大小だけでは決められません。

この記事では、両社の現行機を公式サイトと取扱説明書の情報で比較します。実機は保有していないため、打撃音や握り心地などの使用感は評価しません。公表値の読み方、バッテリーの互換範囲、セット内容から、どちらを選ぶと買い足しが少なくなるかを整理します。

手がコードレス工具の先端ビットを持ち替えている。工具本体には14.4Vのバッテリーが装着されている

結論:どちらを選ぶかは「手持ちのバッテリー」で決まる

先に結論をまとめます。

インパクトドライバー1台の差より、今後買い足す工具を含めたバッテリー体系の差のほうが長く効きます。両社とも純正バッテリーの使用を案内しており、同じメーカー内でも機種によって対応シリーズが分かれるためです。

なお、「マキタは220N・m、HiKOKIは200N・mだからマキタのほうが強い」という決め方はできません。今回確認した製品ページでは、HiKOKIは試験に使ったボルトや締付時間まで示していますが、マキタは最大値の測定条件を製品ページに示していません。同じ条件で測った数字ではない以上、メーカーをまたぐ順位には使えません。

比較の条件(何を、いつ、どこの情報で比べたか)

比較の前提を先に開示します。

「マキタ」「HiKOKI」というメーカー名だけでは範囲が広すぎるため、電圧帯が近い機種同士を並べます。インパクトドライバー自体の選び方や、ドリルドライバーとの違いから確認したい場合は、電圧・用途・先端工具から考えるインパクトドライバーの選び方を先に読むと候補を絞りやすくなります。

スペックを同じ物差しで並べる

マキタ TD005GHiKOKI WH36DDマキタ TD173DHiKOKI WH18DC
電圧36V(40Vmax)マルチボルト18Vマルチボルト・18V
最大トルク220N・m200N・m180N・m180N・m
主なモード4段階+楽らく76系統4段階+楽らく44系統
質量1.5kg1.6kg1.5kg1.6kg
全長126mm118mm111mm116mm

出典:マキタ TD005Gマキタ TD173Dマキタ TD173D 取扱説明書HiKOKI WH36DDHiKOKI WH18DC(いずれも2026年8月24日確認)。質量はマキタがバッテリー込み、HiKOKIは表記された蓄電池装着時です。

マキタの40Vmaxは満充電時のバッテリ電圧を表します。表ではTD005Gが220N・m、WH36DDが200N・mですが、HiKOKIだけがボルト・締付時間などを製品ページに示しているため、メーカー間の順位には使えません。18V級も両機180N・mでありながら、条件の開示範囲が違います。

質量は4機種とも1.5〜1.6kgです。電圧より、手持ちの電池、モード、全長で選ぶほうが差を拾えます。14.4Vと18Vで迷う場合はインパクトドライバーの14.4Vと18Vの違いで同一メーカー内の数値を確認できます。

オレンジ色と黒のコードレスドリルを両手で持ち、木材にビットを当てて作業している。木くずが散らばっている

軽さを優先するなら10.8V級も候補です。マキタ TD111Dは4.0Ah電池で1.1kg、1.5Ah電池で0.97kg、HiKOKI WH12DDはBSL1250MT装着時で1.1kgです。両機とも最大135N・mですが、HiKOKI WH12DDはM14高力ボルト(強度区分12.9)を使った値で、上位機のM16・強度区分10.9とは試験対象が違います。

出典:マキタ TD111D 製品ページHiKOKI WH12DD 製品ページ(いずれも2026年8月24日確認)。

数字の比較を重視するならHiKOKI

測定条件まで追いたい人にはHiKOKIが向きます。HiKOKI WH36DDは、気温20℃の満充電時、締付時間3秒、M16高力ボルト(強度区分10.9)、ソケットアダプタと六角ソケットを使った200N・mと示しています。HiKOKI WH18DCとHiKOKI WH18DEも締付時間・ボルト・使用工具を開示しています。

ただし、開示が詳しいことと、すべての用途で強いことは別です。HiKOKI WH12DDは上位機と違うボルト条件です。N・mだけでなく注記とモードを読み、WH36DDのAPP・細ビス、WH18DCのボルト・テクスなど、自分の作業に合う設定があるかを見ます。

大きな木の幹のそばで、屋外のウッドデッキにひざをつきコードレス工具を使う人物

出典:HiKOKI WH36DD 製品ページHiKOKI WH18DC 製品ページHiKOKI WH18DE 製品ページHiKOKI WH12DD 製品ページ(いずれも2026年8月24日確認)。

機種とモードの選択肢を重視するならマキタ

マキタは40Vmax、18V、14.4V、10.8V、7.2Vに現行機があります。マキタ TD005Gとマキタ TD002G、18Vのマキタ TD173Dとマキタ TD157D、軽量なマキタ TD111Dなど、電圧帯と機能で候補を分けられます。TD005Gは4段階+楽らく7モード、TD173Dは4段階+楽らく4モード、TD157Dは強・弱の2段階です。

TD173Dの取扱説明書は、電池電圧、ビット、ボルトの径・等級・長さ、締め付け場所、本体の持ち方、スイッチの引き込み方でトルクが変わると説明しています。製品ページの180N・mは作業結果を約束する値ではなく、適正な締め付けはトルクレンチなどで確認するよう案内されています。

手が小さなコードレス工具のチャック部分にビットを差し込んでいる接写

出典:マキタ TD005G 製品ページマキタ TD002G 製品ページマキタ TD173D 製品ページマキタ TD157D 製品ページマキタ TD111D 製品ページマキタ TD173D 取扱説明書(いずれも2026年8月24日確認)。

セット型番を読み違えると、必要な物が揃わない

同じ基本機種名でも、セット型番によってバッテリー、充電器、ケースの有無が変わります。価格差だけを見て注文すると、本体しか入っていない構成を選ぶ可能性があります。

セット型番バッテリー・充電器・ケースメーカー公式価格
マキタ TD173DRGXBL1860B×2、DC18RF、ケース83,000円(税別)
マキタ TD173DXBL1860B×2、充電器別売、ケース74,500円(税別)
マキタ TD173DZすべて別売29,700円(税別)
HiKOKI WH36DD(2XH)BSL36A18BX×2、UC18YDML、ケース87,200円(消費税別)
HiKOKI WH36DD(NN)すべて別売32,700円(消費税別)

出典:マキタ TD173D 製品ページHiKOKI WH36DD 製品ページ(いずれも2026年8月24日確認)。価格は各社の標準小売価格・希望小売価格で、販売店の価格ではありません。

マキタ TD173DRGXとマキタ TD173DZは工具本体の基本機種が同じでも、公式価格は約2.8倍違います。差の中心はバッテリー2本、充電器、ケースです。中間のマキタ TD173DXはバッテリー2本とケースが付きますが、充電器は別売です。

HiKOKIも、WH36DD(2XH)は蓄電池2個、充電器、ケースを含み、WH36DD(NN)はそれらを含みません。HiKOKIのカッコ書きは型番の一部です。購入候補を照合するときは「WH36DD」だけで止めず、カッコ内まで確認する必要があります。

使い込まれたコードレスドリルが複数、作業台の上に並んでいる

不満が出るとしたらどこか

マキタ側はセット型番が多く、TD173Dでも充電器の有無を末尾まで見る必要があります。また、製品ページの最大トルクはHiKOKIほど測定条件が詳しくありません。マキタ TD111Dには、BL1050Bはフックを外せば使えるという個別条件もあります。

HiKOKI側は蓄電池シリーズの確認が必要です。HiKOKI WH36DDはマルチボルト蓄電池が対象で、従来の一部36V蓄電池やBSL18XX、BSL14XXシリーズは使えないと案内されています。WH36DD(NN)やWH18DC(NN)は蓄電池・充電器が別売です。

両社共通では、打撃音とバッテリー管理があります。京セラの公式FAQはインパクトドライバーの打撃音が大きくなると説明し、マキタ TD173Dの取扱説明書は周囲への配慮と耳栓・イヤマフの着用を案内しています。マキタとHiKOKIは純正バッテリーの使用を求め、模倣品や改造品について発熱・破裂・発火などを警告しています。

配送や個体差と仕様上の不満を分ける方法は低評価レビューを4種類に分ける方法に、音・振動・締めすぎを含む注意点はインパクトドライバーのデメリットにまとめています。

出典:マキタ TD111D 製品ページマキタ TD173D 取扱説明書マキタ「非純正リチウムイオンバッテリの事故急増について」HiKOKI WH36DD 製品ページHiKOKI「コードレス工具用蓄電池に関する重要なお知らせ」京セラ公式FAQ(いずれも2026年8月24日確認)。

迷ったときの決め方

上から順に確認すると、候補を絞れます。

  1. 純正バッテリーと充電器をすでに持っているか → 持っているメーカーを優先し、型番ごとの対応範囲を確認する
  2. どの電圧帯が必要か → 軽さを重視するなら10.8V級、負荷の高い作業やモードの多さを求めるなら18V・36V級から見る
  3. 仕様の測定条件を重視するか → トルクの試験条件まで追いたいならHiKOKI、電圧帯と機種の選択肢を広く見たいならマキタに寄る
  4. 本体のみか、バッテリー込みか → マキタは末尾、HiKOKIはカッコ内まで含めてセット型番を確認する
  5. 購入前に取扱説明書を確認する → 対応バッテリー、適合ビット、締め付けモード、保管条件を読む

今後ほかの充電工具も増やすなら、次に買う工具まで同じバッテリーで動くか確認します。家具の組み立てや薄板が中心なら、京セラ公式FAQが案内するように、クラッチで締めすぎを抑え、丸軸ドリルも使えるドライバドリルのほうが用途に合う場合があります。

屋外のウッドデッキの板に、グローブをした手でコードレス工具を使いビスを打ち込んでいる接写

よくある質問

インパクトドライバーはマキタとハイコーキのどちらが強いですか

公式の最大締付けトルクだけでは、メーカー間の強さを決められません。たとえばマキタ TD005Gは220N・m、HiKOKI WH36DDは200N・mですが、HiKOKIはボルト・締付時間・温度などの条件を示し、マキタの製品ページは同じ形の条件を示していません。同一条件で測った値ではないため、数字の大小だけで順位を付けないほうが適切です。

初めて買うなら18Vと36V級のどちらがよいですか

用途と重さで決めます。18Vのマキタ TD173Dは1.5kg、36V(40Vmax)のマキタ TD005Gも1.5kgで、電圧が上がると必ず重くなるわけではありません。一方で価格や対応バッテリーは変わります。日常的なネジ締めで18Vの機能が足りるなら、36V級を選ぶ必要はありません。負荷の高い作業や上位機のモードが必要かを先に確認します。

本体のみを買えば、手持ちの同じメーカーのバッテリーは使えますか

同じメーカーでも、電圧帯とシリーズ、機種ごとの制約を確認する必要があります。HiKOKI WH36DDはマルチボルト蓄電池が対象で、従来の一部蓄電池やBSL18XX、BSL14XXシリーズは使えないと公式ページにあります。マキタ TD111Dにも特定バッテリーについて注記があります。メーカー名が同じという理由だけでは判断できません。

マキタのZとHiKOKIのNNは何を意味しますか

今回掲載した公式セットでは、マキタ TD173DZとHiKOKI WH36DD(NN)はいずれもバッテリー、充電器、ケースが別売の構成です。ただし、記号の一般的な意味を当サイトが推測して全製品へ広げることはしません。購入時は対象型番の公式セット内容を個別に確認してください。

まとめ

インパクトドライバーでマキタとHiKOKIのどちらを選ぶかは、最大締付けトルクの数字だけでは決まりません。先に見るのは手持ちの純正バッテリーと充電器です。

数値とセット内容は、2026年8月24日時点の各社公式情報で確認しました。仕様や価格は変更されることがあるため、購入前には基本機種だけでなく、マキタの末尾やHiKOKIのカッコ書きまで含む型番を公式ページで照合してください。