トラックボール ロジクール ケンジントン比較|操作と電源で選ぶ

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トラックボールをロジクールとケンジントンで迷うとき、メーカー名だけでは操作の違いが見えません。両社に親指操作の機種があり、ケンジントンにはリングやボールの回転でスクロールする機種もあります。選ぶ分かれ道は、親指操作を続けるか、スクロール方式も変えるか。そのうえで電源と接続先を揃え、公式仕様から候補を絞ります。

木目のデスクに置かれたマウスとノートパソコン

結論:どちらを選ぶかは「操作と電源」で決まる

比較の条件(何を、いつ、どこの情報で比べたか)

比較に使う仕様の確認日は2026年8月9日です。根拠は両社の日本向け公式製品ページ、製品一覧、ロジクールのプレスリリース。実機による操作感や音の評価ではなく、公開された機能と利用条件の比較です。価格、在庫、健康上の効果は評価に含めません。

ロジクールはMX Ergo SとERGO M575SPを対象にします。後者は公式ページ内でM575Sという表記も使われるため、以下は**M575SP(M575S)**を主表記とします。ケンジントンはPro Fit Ergo、SlimBlade、Expert Mouse、Orbitの各系統から、比較する条件に合う機種を取り上げます。

電池寿命は各社の公称値で、同じ作業を続けて測定した結果ではありません。乾電池を交換するまでの期間と、内蔵電池を充電してからの期間も区別します。空欄を推測で埋めるのではなく、両社で比較できる項目に表を分けました。メーカー全体の勝敗や使いやすさの順位は付けません。

スペックを同じ物差しで並べる

乾電池式の親指操作:M575SPとTB450

**ロジクール M575SPGR(ERGO M575SP)ケンジントン K72194JP(Pro Fit Ergo TB450)**は、どちらも親指操作で単3形の乾電池を使う候補です。充電式を避けたい人は、この組み合わせから比較できます。

項目M575SPTB450
操作親指親指
電源単三形乾電池×1(同梱)単3電池(AA)
電池寿命最大18ヶ月2.4GHzで最大18か月/Bluetoothで最大15か月
接続USBレシーバー+Bluetooth Low Energy2.4GHzナノレシーバー+Bluetooth LE
解像度公称400 DPI/最大2000 DPI400 / 800 / 1200 / 1600 DPI

出典:ロジクール ERGO M575SP 仕様ページケンジントン トラックボール一覧・TB450(いずれも2026年8月9日確認)。

M575SPは最大18ヶ月、TB450は無線方式ごとに期間を分けています。同じ18という数字でも、TB450をBluetoothで使う条件は最大15か月です。両社とも使用状況で寿命が変わるため、ここは持続時間の保証ではなく、電源管理を考える目安です。

解像度も表記を揃えすぎないことが大切です。M575SPは公称値と最大値、TB450は4つの値が示されています。最大2000と1600の大小だけで、細かい作業のしやすさを判定する表ではありません。選びたい設定値がある人は、その値を扱える機種という見方をします。

暗い背景に浮かぶ黒いワイヤレスマウス

充電式の親指操作:MX Ergo SとTB550

**ロジクール MXTB2(MX Ergo S)ケンジントン K72196JP(Pro Fit Ergo TB550)**は、USB-Cで充電する親指操作機です。乾電池式の組み合わせから条件を変え、傾斜と横スクロールも並べます。

項目MX Ergo STB550
操作・電源親指・USB-C充電式親指・USB-C充電式
傾斜角20度45°
充電後の使用期間フル充電で最大120日4か月
接続Logi Bolt USBレシーバー+Bluetooth Low Energy2.4GHzナノレシーバー+Bluetooth LE
スクロールホイール+左右チルト4Dスクロールホイール

出典:ロジクール MX Ergo S 仕様ページケンジントン トラックボール一覧・TB550(いずれも2026年8月9日確認)。

左右に傾けるホイールを使いたい人には、両方が候補になります。角度は20度と45°ですが、大きい角度を上位と扱う根拠にはなりません。これは本体形状の違いであり、手や腕への効果を測った点数ではないためです。

最大120日と4か月は、公式の単位のまま残しました。月数を日数へ換算して同じ寿命としたり、乾電池式の最大18ヶ月と比べて電池性能の勝敗を決めたりはしません。まず充電と交換のどちらを選ぶかが先で、その後に公称期間を見る順番です。

ノートパソコンのそばに置かれたマウスのアップ

親指操作でボタンと電源を選び分けるならロジクール

ロジクールの2機種を分ける材料は、充電の有無だけではありません。M575SPは5ボタンで、そのうち3つをカスタマイズ可能。MX Ergo Sは8ボタンで、カスタマイズ可能なのは6つです。総数と割り当てを変えられる数を分けると、追加機能の必要性が判断できます。

M575SPの構成は左右クリック、戻る・進む、ミドルクリック付きホイールです。今ほしい機能がこの構成に収まるなら、ボタン総数を増やすことを購入条件にする必要はありません。MX Ergo Sは左右チルトに加えて、プレシジョンモードやEasy-Switchを持ちます。追加操作を使う予定がある人は、乾電池と充電の差だけで候補を切らず、こちらまで比べる意味があります。

充電の運用では、MX Ergo Sに1分の充電で24時間使えるという公称値があります。フル充電の最大120日とは別に、短い充電時間に対して示された値です。充電を忘れたときの備えとして見る項目であり、電池交換式のM575SPとは備え方が違います。

本体の数値も、ロジクールの表記に合わせて読みます。MX Ergo Sは高さ132.5mm×幅99.8mm×奥行き51.4mm、M575SPは高さ134mm×幅100mm×奥行き48mm。この「高さ」は上から見た奥行き方向を指し、「奥行き」は他社の高さに相当します。高さ132.5mmを机からの厚さとして扱う読み方は誤りです。

質量はMX Ergo Sが164g(金属プレートなし・レシーバーなし)/259g(金属プレートあり・レシーバーなし)、M575SPが145gです。MX Ergo Sを164gだけで紹介すると、プレートを含む構成の重さを落としてしまいます。持ち運びも考えるなら、どの構成の値かまで一組で読みます。

出典:ロジクール M575SP・MX Ergo S プレスリリースロジクール MX Ergo S 仕様ページ(いずれも2026年8月9日確認)。

木目のデスクに立てられた黒いマウス

ボタンを増やすか迷う段階なら、トラックボールのボタン数による違いと選び方も比較の軸になります。総数だけを数えるのではなく、よく使う操作をどこに置くかを決めてから、カスタマイズ可能な数に当てはめる考え方です。

スクロール方式や有線接続を選ぶならケンジントン

ケンジントンを選ぶ理由は、大きなボールだけではありません。ホイール、リング、ボール回転というスクロール方法の選択肢にあります。リングはボールの周囲にある部品を回す方式、SlimBladeのボール回転スクロールは球そのものをひねる方式です。触れる部品が変わるので、同じ直径の機種でも別の操作として比べます。

リングとボール回転を、電源・接続と組み合わせる

メーカー名+型番(製品名)ボール直径スクロール接続・電源
ケンジントン K72081JP(SlimBlade Pro)55mmボールをひねるBluetooth LE・2.4GHz・有線USB-C/USB-C充電式、4か月
ケンジントン K72457JP(Expert Mouse TB800 EQ)55mmリング+2つのサイドスクロール2.4GHz・Bluetooth LE×2・有線USB-C、最大4台/充電式、最大約4か月
ケンジントン K64325JP(Expert Mouse Wired)55mmリング有線USB-A/USBバスパワー、電池不要
ケンジントン K72337JP(Orbit ウィズスクロールリング)40mmリング有線USB/USBバスパワー、電池不要

出典:ケンジントン トラックボール一覧・各製品(2026年8月9日確認)。

SlimBlade Proは4つのボタンと4組のコンボで、8種のプログラムに対応します。物理的なボタンが8個並ぶ、という意味に読み替えないことがポイントです。一方、Expert Mouse Wiredは4ボタン、表のOrbitは2ボタン。同じリング式でも、ボタン構成まで同じではありません。

TB800 EQは最大16機能の割り当てに対応し、リングに加えてサイドスクロールを備えます。最大4台という接続先の条件も含め、複数の機器と機能割り当てをまとめたい人の候補です。電池管理をなくしたい人なら、充電式の上位機能へ進むのではなく、USBから給電するExpert Mouse WiredやOrbitという分岐があります。

この3系統には左右対称・左右両対応の説明がありますが、それを特定の指で操作するという説明に置き換えません。「ロジクールは親指、ケンジントンは人差し指」という二分法では、次に挙げる親指操作機も比較から落ちてしまいます。

親指操作のまま接続先を増やす選択肢もある

**ケンジントン K72171JP(Pro Fit Ergo TB675 Vertical)**は親指操作で、34mmのボールと4Dホイール、9個の機能割当可能ボタンを備えます。接続は2.4GHz、デュアルBluetooth、有線USB-Cで最大4台。1回の充電で最大4か月という仕様です。リングや球のひねりへ移らずに、接続方法を増やしたい人に当てはまります。

ここまでの直径は、TB450・TB550・TB675が34mm、表のOrbitが40mm、SlimBlade・Expert Mouseが55mmです。ロジクールの2機種については公式の直径公表値を使えないため、直径の大小による両社比較はしません。数値の公開範囲を分けることと、製品の性能を評価することは別です。

直径の選択肢から整理したい人には、トラックボールのボールサイズと操作方式・本体条件の違いがあります。直径を選んだ後にスクロール方法を選ぶのではなく、両方が合う組み合わせを残すと、55mmという共通点だけでSlimBladeとExpert Mouseを同一視せずに済みます。

黄色い背景に置かれた白いマウスと銀色の球

不満が出るとしたらどこか

機能が多くても、使う環境と合わなければ選ぶ理由になりません。両社について、ここでは公表仕様と利用条件から分かる食い違いを整理します。操作の好みや故障率を、実測や投稿件数の裏付けなしに決めるものではありません。

ロジクール:充電ケーブルと設定ソフトを別に考える

MX Ergo SはUSB-C充電式ですが、充電ケーブルは付属しません。本体を選ぶ段階でケーブルを用意する条件まで含めます。M575SPは単三形乾電池×1が同梱されるので、この準備の違いは具体的です。USB-Cという端子名だけを見て、MX Ergo Sを有線接続の候補に入れることもしません。仕様に示された接続はLogi BoltとBluetoothです。

ボタンの変更にはLogi Options+が必要で、カーソル速度の調整やSmart Actionsにもアプリの条件が付きます。Windows・macOS向けの設定環境と、それ以外のOSでの基本動作を区別する必要があります。専用アプリを導入しない使い方なら、カスタマイズ可能な6個と3個の差を、そのまま購入メリットとして数えない判断になります。

これは設定の自由度が不要な人にまで上位機能を勧めないための線引きです。M575SPの基本構成で足りるか、MX Ergo Sの左右チルトなどを必要とするかを先に決め、ソフトによる変更を前提にする部分だけ利用環境に合わせます。

紫の光に照らされたデスクのマウスと観葉植物

ケンジントン:機種ごとのOS条件と手入れが分かれ道

**ケンジントン K72084JP(SlimBlade Pro EQ)**のボタン設定ソフトはWindows 10以降・macOS 10.14以降が条件です。TB800 EQの設定ソフトはWindows 10以降・macOS 13以降。基本的な対応OSだけでなく、ボタン割り当てに使うソフトの条件にも差があります。macOS 10.14の環境を前提に選ぶなら、この2機種を同じ対応条件で扱えません。

TB450・TB550・TB675はボール取り出しボタンを備え、球やソケットの汚れを取り除く手入れが案内されています。取り出す仕組みがあることは、清掃しなくてよいこととは別です。汚れの除去を運用に含める製品として選びます。清掃の頻度や道具を独自に指定するのではなく、ここで比較するのは取り出し機構があるという仕様です。

さらに、TB450とTB550の外形寸法には、公式仕様表上で同じ138.16×93.44×50.1mmが載っています。電源やホイール、TB550の45°という傾斜の説明は別なので、数値の一致から同じ筐体・同じ持ち心地と決めることはしません。寸法の記載が同じという事実と、形状の評価を分けます。

出典:ロジクール MX Ergo S 仕様ページロジクール ERGO M575SP 仕様ページケンジントン トラックボール一覧・各製品(いずれも2026年8月9日確認)。

音を優先する人は、ボタン数やボール径とは別にトラックボールの静音仕様を数値で絞る比較へ。操作への慣れが気になる人は、トラックボールに慣れるまでの不満を整理する記事へ進めます。ここでは静かさの勝敗や、何日で慣れるかという日数は付けません。

購入者の不満を照合するなら、低評価レビューを配送・個体差・用途違い・仕様に分ける読み方が土台になります。ケーブルの付属や設定ソフトのOS条件は仕様の話、球をひねる操作を選びたいかは用途の話です。違う性質の不満を一つのメーカー評価にまとめないことが、両社を公平に比較する助けになります。

迷ったときの決め方

最初に決めるのはメーカーではなく、変えたくない操作と、避けたい電源管理です。次の順なら、一方を一律に選ばずに候補が残ります。

  1. 親指操作を続けるなら、乾電池式はM575SPとTB450、充電式はMX Ergo SとTB550。接続先を最大4台まで持つ条件ならTB675も加えます。
  2. スクロール方式を変えるなら、リングはExpert MouseやOrbit、球をひねる方式はSlimBlade Pro。55mm同士でも、触れる部品の違いを優先します。
  3. 充電も電池交換も避けるなら、有線USBで給電するExpert Mouse WiredまたはOrbit。無線も有線も使うなら、SlimBlade ProやTB800 EQ、TB675へ分岐します。
  4. 割り当てを変えるなら、必要な機能とソフトの対応OSを一組で選びます。物理ボタン数、コンボを含む機能数、変更できる数は別々に数えます。

例えば、親指操作と乾電池を条件にした人が、ボタン数だけを理由に充電式のTB675へ進むと、先に決めた条件を失います。反対に、有線接続が必要な人は、充電端子の有無ではなく接続欄で候補を残せます。追加機能で迷ったときほど、最初の条件へ戻ると判断が一貫します。

よくある質問

ロジクールは親指、ケンジントンは人差し指という違いですか?

その分け方ではありません。ロジクールのMX Ergo SとM575SPは親指操作で、ケンジントンのTB450・TB550・TB675も親指操作です。SlimBlade・Expert Mouse・Orbitは左右両対応の説明を基に扱い、操作する指を固定した分類には入れていません。

ボールの大きさでどちらを選べますか?

ケンジントンの候補は34mm・40mm・55mmから選べます。ロジクールの2機種を直径の推測値でその表へ加えることはせず、電源、接続、ボタン、スクロールで比べます。55mmのSlimBlade ProとExpert Mouseでも、スクロール方式は異なります。

USB-C端子があれば、有線トラックボールとして使えますか?

充電端子と有線接続の対応は別です。MX Ergo SとTB550は充電式で、比較した接続仕様は無線です。有線USB-Cが接続方法に含まれる候補はSlimBlade Pro、TB800 EQ、TB675。ケーブルを使いたい目的が充電か通信かで選び分けます。

Macでボタンをカスタマイズするなら、どちらですか?

ロジクールはmacOS向けLogi Options+を使います。ケンジントンの設定ソフトはSlimBlade Pro EQがmacOS 10.14以降、TB800 EQがmacOS 13以降です。Macという名称だけでまとめず、使用するOSの版と選ぶ機種のソフト条件が合う組み合わせを残します。

まとめ

ロジクールとケンジントンは、親指操作では直接比較でき、スクロール方式と有線接続まで広げると選択肢が分かれる関係です。M575SPとTB450、MX Ergo SとTB550を電源別の起点にし、リングやボール回転が目的ならケンジントンの各系統へ進みます。

最後の決め手は、操作、電源、接続、割り当ての利用条件が揃うかどうかです。公称寿命の数字だけやメーカー名の印象ではなく、必要な機能を使える型番まで絞ると、両社の違いが自分の条件に結び付きます。